令和7年-問55 基礎知識 情報通信
Lv3
問題 更新:2026-01-12 00:15:41
ディープフェイクに関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。
- ディープフェイクは、生成AI技術によって作成されることがある。
- ディープフェイクは、著名人や公人以外の人にも被害を及ぼすことがある。
- ディープフェイクは、個人の能力や嗜好をAIで推測するための技術である。
- ディープフェイクは、詐欺などの犯罪行為に利用されることがある。
- ディープフェイクは、写真や動画の他、音声データとしても作成される。
正解 3
解説
ディープフェイク(deepfake)とは、「ディープラーニング」と「フェイク」を組み合わせた造語で、AI(人工知能)を用いて、人物の動画や音声を人工的に生成する処理技術を指す。
本来、機械学習アルゴリズムの一つである深層学習(ディープラーニング)を使用して、2つの画像や動画の一部を結合させ元とは異なる動画を作成する技術である。
現在、世間で言われているディープフェイクは、フェイク動画、偽動画を指すことが多く、現実の映像や音声、画像の一部を加工して偽の情報を組み込み、あたかも本物のように見せかけて相手をだます方法として認識されつつある。
ディープフェイクは、生成AI技術によって作成されることがある。 1.妥当である
生成AIの進歩により、非常に高品質なテキスト、画像、音声、動画を生成することが可能になり、リアルで信憑性の高い偽・誤情報を作成することが可能になった。
ディープフェイク技術を用いれば、実在する人物が実際には言っていないことを本当に話しているかのような動画を簡単に作成することができる。我が国でも、生成AIを利用して作られた岸田総理大臣の偽動画がSNS上で拡散した事例が発生した。
ディープフェイクは、著名人や公人以外の人にも被害を及ぼすことがある。 2.妥当である
2024年1月1日に発生した能登半島地震の際にも、東日本大震災の時の津波映像や静岡県熱海市で起きた大規模土石流の映像などをあたかも能登半島地震と結びつけた投稿がSNS上で拡散され、救助要請や電子マネーで個人募金を呼びかける投稿がされるなど、著名人や公人以外の一般人にも被害を及ぼす事例が起きている。
ディープフェイクは、個人の能力や嗜好をAIで推測するための技術である。 3.妥当でない
ディープフェイクは、「偽の写真、動画、音声データなどを生成する技術」であり、個人の嗜好を推測する技術は、プロファイリングである。
プロファイリングは、犯罪捜査において犯人像を割り出す手法として知られているが、最近では、ビジネスの分野でも活用されている。
ディープフェイクは、詐欺などの犯罪行為に利用されることがある。 4.妥当である
生成AIが、情報操作のみならず、犯罪に利用されるケースも増えている。
米国OpenAIのChatGPTに用いられているものと同じAIが悪用され、「悪いGPT(BadGPT)」や「詐欺GPT(FraudGPT)」と呼ばれる不正チャットボットによってフィッシング詐欺メールが量産されている。
この他に、AIの画像生成能力を悪用した恐喝行為もある。
SNS等で共有された一般的な写真画像をAIで不適切な内容に変換し、被害者を脅迫するというもので、米国連邦捜査局(FBI)は、被害者には未成年の子供も含まれると警告している。
ディープフェイクは、写真や動画の他、音声データとしても作成される。 5.妥当である
冒頭解説を参照