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  4. 問1

平成28年-問1 裁判制度

レベル4

問題 更新:2017-01-25 09:41:08

次の文章は、裁判員制度に関する最高裁判所判決の一節(一部を省略)である。
空欄[ ア ]~[ エ ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。

裁判は、証拠に基づいて事実を明らかにし、これに法を適用することによって、人の権利義務を最終的に確定する国の作用であり、取り分け、刑事裁判は、人の生命すら奪うことのある強大な国権の行使である。そのため、多くの近代[ ア ]国家において、それぞれの歴史を通じて、刑事裁判権の行使が適切に行われるよう種々の原則が確立されてきた。基本的人権の保障を重視した憲法では、特に31条から39条において、・・・適正な刑事裁判を実現するための諸原則を定めており、そのほとんどは、各国の刑事裁判の歴史を通じて確立されてきた普遍的な原理ともいうべきものである。刑事裁判を行うに当たっては、これらの諸原則が厳格に遵守されなければならず、それには高度の[ イ ]が要求される。憲法は、これらの諸原則を規定し、かつ、[ ウ ]の原則の下に、「第6章 司法」において、裁判官の職権行使の独立と身分保障について周到な規定を設けている。こうした点を総合考慮すると、憲法は、刑事裁判の基本的な担い手として裁判官を想定していると考えられる。
他方、歴史的、国際的な視点から見ると、欧米諸国においては、上記のような手続の保障とともに、18世紀から20世紀前半にかけて、[ ア ]の発展に伴い、[ エ ]が直接司法に参加することにより裁判の[ エ ]的基盤を強化し、その正統性を確保しようとする流れが広がり、憲法制定当時の20世紀半ばには、欧米の[ ア ]国家の多くにおいて陪審制か参審制が採用されていた。
(最大判平成23年11月16日刑集65巻8号1285頁)

1. 民主主義法的専門性三権分立国民
2. 立憲主義政治性法的安定性法曹
3. 自由主義法的専門性三権分立国民
4. 民主主義政治性法的安定性法曹
5. 立憲主義法的専門性三権分立国民
  解答&解説

正解 1

解説

本問題は、最大判平成23年11月16日の理解を問うものである。本判例は、「裁判員の参加する刑事裁判が憲法に違反するか否か」が争われた事案である。
アイウエは次のとおり。

ア.民主主義

本肢には、「立憲主義」という言葉もあり、どちらを入れても成り立ちそうである。また、民主主義が入る前の語句に「国権の行使」というものがあり、「立憲主義」と結びつきやすい。
しかし、司法は特に民主主義から遠い存在であり、民主主義国家においてこそ大きな問題となるものであるから、話の流れからやはり「民主主義」が入る。

イ.法的専門性

裁判をするには様々な原理が求められ、そのことを理解する必要があるとする流れからここには「法的専門性」が入る。

ウ.三権分立

「ウの原則の下に、『第6章司法』において…」から考えて、ここには三権分立が入る。

エ.国民

「エが直接司法に参加することにより…」から考えて、ここに国民が入ることは自明である。

なお、本問題はイ~エが法的専門性、三権分立、国民と入ることから、肢1、3、5で迷うことになり、アに何が入るかで決まるということになる。最初に述べたように、ここに「民主主義」が入るから、正解は肢1となる。

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