法律系の学歴の有無等
無し
行政書士試験の受験回数
5回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
無し
学習期間 / 学習時間
12ヶ月/900時間以上~1000時間未満
試験の結果
合格
合計 210 (五肢択一/112点、多肢選択/18点、記述/36点、一般知識/44点)
記述式の内容
問44:
当該建築確認に裁量権がないため、Bの訴えの利益が消滅し、却下判決が下されることになる。
問45:
Aが制限行為能力者でなかったときにおいて、契約の履行又は損害賠償請求をすることができる。
問46:
指輪の盗難の時から2年以内であれば、Aは、Dに対し、50万円を償還すれば返還請求できる。
使用教材について
【主要教材】
<インプット>
・行政書士白熱講義(2011年版)
 無料時代のもので、主に通勤時に1.5倍速で繰り返し聴いていました。

・出る順 行政書士合格基本書 (LEC)

<アウトプット>
・合格道場

・肢別過去問集(早稲田経営出版)
 解説が詳しく、スキマ時間や日々勉強開始時の「暖機運転」として使いました。

・出る順 行政書士過去問題集①法令編 (LEC)
 解説は合格道場には及びませんが、問題が体系別に分類されていて良かったです。
 Aランクの問題は3周ほど回しました。

【補助教材】
・行政書士受験六法(東京法令出版)
 条文の確認程度に使用。判例が少ないかなという印象を受けました。

・市販予想模試(2冊/6回分)

・らくらく行政書士の一般知識○×チェック(週間住宅新聞社)
 他にこの手の問題集がなかったので購入しましたが、内容の割りに価格が高く、個人情報保護法、情報通信の解説に参照条文が書かれていなく、法改正に対応していない問題がありました。

・センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本 (中径出版)

・センター試験 政治経済の点数が面白いほどとれる本 (中径出版)
 各章、年代順に構成解説されていて理解しやすかったです。

・出口 現代文 講義の実況中継①(語学春秋社)
 文章理解攻略のため9月に購入したものの直前期に入りほとんど手をつけられず。もっと早く買っておけばよかったかなと思いました。
試験の感想等コメント
【学習スタイル】
複数年受験組のため、アウトプット(道場の練習問題)からインプット(基本書・六法)へ逆展開する形をとりました。
間違った又は曖昧な選択肢については基本書の該当する箇所に’誤答色’でマーキング&書き込み、問題を後述するアプリへ転送し、繰り返し復習するといった感じです。

【学習スケジュール】
12月~6月:道場練習問題1周目
     (12月~2月は簿記検定試験と併走していたので、本格始動は3月から)
6月~:道場練習問題2周目以降/市販模試
   2周目:1周目の誤答
   3周目(7月~):2周目の誤答およびレベル3以下の基本問題
   4周目(9月~):3周目の誤答およびレベル4以上の応用問題
   5周目(直前期):1周目以降の誤答すべて

【学習ツール】
・道場の練習問題はExcelで管理(テーマ、レベル、周回数、正誤結果、日付をフィルタで抽出)。

・「Flashcards Deluxe」というiphoneアプリを使用し、道場の練習問題/ミニテスト、市販模試の誤答問題を転送し、スキマ時間を利用して徹底的に復習を行いました。道場の練習問題を1周する間に10周は回したと思います。その結果として忘却曲線がなだらかになり、記憶の定着が図られたのではと思います。

・学習管理には「和田裕美の営業手帳」の巻頭の計画表を活用しました。一日に解いた問題数を手帳に記録するだけのレコーディングダイエットみたいな感じで、目標と結果がアイテム毎に一覧でき、進捗管理に役立ちました。

・スマホのタイマーを使用し、3分以内で問題を解くトレーニングをしました。これは効果がありました。

・学習時間の記録には「Study Plus」スタプラを利用。週間/月間学習時間を常に意識し、独学仲間と意見交流しながら切磋琢磨できました。

【本試験】
解答順と経過時間です。
1.多肢選択(13:18) ⇒ 2.記述(13:43) ⇒ 3.一般知識(文章理解から逆順に)(14:13) ⇒ 4.基礎法学(14:17) ⇒ 5.憲法(14:26) ⇒ 6.行政法(15:04) ⇒ 7.民法(15:28) ⇒ 8.商法・会社法(15:40) ⇒ 9.見直し等(~16:00)
と、道場の推奨するパターンとほぼ同じでした。
個数問題および組合せ問題を除いて肢5から順に見ていき、肢が切れた時点で次の問題へ進んでいきました。
時間配分は模試を通してトレーニングを重ね、直前1週間は常にイメージトレーニングをしていました。
自己採点では何と!憲法全滅…顔面蒼白になりましたが、逆に行政法は1問落としただけの得点源となり、まさにミラクルでした。
模試では常に3問は取れていた憲法ですが、行政法の大切さと本番の恐ろしさとを痛感しました。

【模試の重要性について】
模試では一般知識が35点~45点、記述が30点、合計180点以上取れていたので、基本レベルの問題さえ落とさなければ合格できるという自信を持ちました。
模試を通して自分の現在の実力、弱点を押さえておくことが重要だと思います。
復習はとても大事で、Aランク(落としてはならない基本問題)とBランク(合否を分ける問題)だけを前述のフラッシュカードに転送し繰り返し行いました。
模試は本試験同様、3時間で解くべきだと思います。必ず得るものがあります。
得点に一喜一憂するのではなく、色々なことが試せる場として活用してみる価値はあると思います。
模試を「ただの問題集」で終わらせるのはもったいないですよ。

【記述式対策】
合格道場の記述式対策問題のみで他の記述式問題集は使用しませんでした。
練習問題では10点未満の問題の底上げに重点を置き、まったく書けなかった問題はキーワードが書けるようになるまで繰り返し解きました。
記述の練習には百円ショップで売っている10mm方眼罫ノートを使用。
このノートは15字/行と記述の練習用に最適です。
40字の感覚に慣れることが重要で、慣れてくるとキーワードを元に文章のつなげ方と文字数の調整ができるようになってきました。
また、基本テキストを見て記述で出題されそうな箇所に「あたり」をつけることもできるようになってきました。

【その他】
合格道場をしっかりやれば、学者本(芦部憲法、内田民法、サクハシ行政法)も公務員試験/他資格過去問集(スー過去、タクティクス)も不要と思います。
レベル3以下の基本問題を徹底的にマスターすれば十分合格レベルに達すると感じました。

長期間の試験勉強、独学の方には息抜きに予備校講師等の無料web講義を定期的に聴くことをお勧めします。結構「目からうろこ」的な内容に衝撃を受けることがありました。

最後になりましたが、合格道場のみなさまには長きにわたり大変お世話になりました。
卒業後も合格道場出身者であることを誇りにしていきたいと思います。

ありがとうございました。