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平成24年-問15改題 行政不服審査法

レベル2

問題 更新:2016-09-21 12:29:34

行政不服審査法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 審査請求が法定の期間経過後にされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、棄却裁決を行う。
  2. 処分についての審査請求に理由があるときは、審査庁は、当該処分の取消しのみならず、処分庁に代わって一定の処分を行うことができる。
  3. 不作為についての審査請求がなされそれに理由があるときは、審査庁は、裁決で、当該不作為が違法又は不当である旨を宣言する。
  4. 不作為について審査請求がなされた場合、不作為庁は、当該審査請求が不適法でない限り、不作為の違法を確認する裁決を行うか、審査請求を棄却する裁決を行う。
  5. 事情裁決は、行政事件訴訟法の定める事情判決と同様、処分が違法であるときに一定の要件の下で行われるものであって、処分が違法ではなく、不当であるにとどまる場合において行われることはない。
  解答&解説

正解 3

解説

1.誤り。

審査請求が法定の期間経過後にされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を却下する(行政不服審査法第45条1項)。
棄却と却下は、不服申立人の主張が認められない点は共通するが、棄却は審査請求に理由があるかどうかを判断した上での裁決であるのに対し、却下はその判断をしないで下される門前払いの裁決である。

2.誤り。

処分についての審査請求に理由がある場合)には、審査庁は、裁決で、当該処分の全部若しくは一部を取り消し、又はこれを変更する。ただし、審査庁が処分庁の上級行政庁又は処分庁のいずれでもない場合には、当該処分を変更することはできない。(行政不服審査法第46条1項)。
「変更の裁決」は、本肢の「処分庁に代わって一定の処分を行」っていることになるが、これは、指揮監督権が有ることを考慮して特に上級行政庁にのみ認められているものであって、審査庁一般に認められているわけではない。

3.正しい。

不作為についての審査請求が理由がある場合には、審査庁は、裁決で、当該不作為が違法又は不当である旨を宣言する。
この場合において、当該申請に対して、一定の処分をすべきものと認めるときの措置として、不作為庁の上級行政庁である審査庁は、不作為庁に対し、当該処分をすべき旨を命じる(行政不服審査法第49条3項1号)。この一定の処分には、申請を認容する処分、申請を拒否する処分が含まれる。

4.誤り。

審査請求に理由がある場合、不作為庁である審査庁は、一定の処分として、法令に基づく申請に対する諾否の応答として処分を行う。
また審査請求に理由がない場合は審査請求を棄却する(行政不服審査法第49条3項1号、2号)。
不適法でない限り、処分か棄却をすることになるので、本肢の「不作為の違法を確認する裁決を行うか、審査請求を棄却する裁決を行う」とする記述は誤っている。

5.誤り。

審査請求に係る処分が違法又は不当ではあるが、これを取り消し、又は撤廃することにより公の利益に著しい障害を生ずる場合において、審査請求人の受ける損害の程度、その損害の賠償又は防止の程度及び方法その他一切の事情を考慮した上、処分を取り消し、又は撤廃することが公共の福祉に適合しないと認めるときは、審査庁は、裁決で、当該審査請求を棄却することができる。この場合には、審査庁は、裁決の主文で、当該処分が違法又は不当であることを宣言しなければならない(行政不服審査法第45条3項)。
したがって、不当の場合でも、事情裁決が行われることはある。
なお、行政事件訴訟法における事情判決は、違法な場合にのみ行うことができる(行政事件訴訟法第31条1項)。

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