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  1. 道場生受験体験記
  2. 合格者インタビュー
  3. 令和2年(2020年)度 合格者
  4. 村井 義明さん

村井 義明さん(2020年合格)

村井さんの受験体験記

行政書士を目指した理由は?

私の9歳年上の姉が不動産と行政書士の事務所を経営しているのですが、私が会社員を引退したら事務所を承継して良いと言われたことが元々の動機ですね。しかしそれはもう7年以上も前の話です。
最近の気持ちとしては老齢の身となっても士業についているという社会的基盤の上に立っていること、それがボランティア活動をするにしても何をするにしても周囲の信頼を得ることにつながると思って行政書士合格を目指しました。

合格した瞬間どのように感じましたか?

試験当日は今一つできた!といった手ごたえがなくて合否のどちらに転んでもおかしくないな、という気持ちでいました。翌日の午前中にネットの模範解答で答え合わせをしたらなんと択一だけで180点を超えているのがわかりびっくりしました。その後は合否発表をまたず合格がわかっていたので余裕でした。
実は会社を辞める時にも周囲に再雇用を選択しなかった理由として行政書士資格を取るためと説明していました。それが有言実行となりほっとしました。爆発的な喜びというより徐々に喜びをかみしめていく感じでした。

数ある講座の中で、合格道場を選んだ決め手は何ですか?

実は私が合格道場に参加したのは2013年と今から8年も前です。だからどうやって合格道場に出会い、なぜ選んだのかはもう霞の向こうのように記憶は定かではありません(笑)

しかし、なぜそんな前に合格道場に参加したのかは覚えています。当時、行政書士資格の取得は引退後と考えていたので会社員でいる間は準備を始めようとは思っていませんでした。
しかし、尊敬している元上司に将来は行政書士資格を取りたいこと、勉強時間は800時間かかること、合格率は10%くらいなことなどを説明したところ、言下にそんな難関試験にお前が受かるはずがない、と言われたのでした。年齢的な衰えや勉強にかけられる時間とかを総合判断しての言葉だったと今は思います。

確かに一筋縄ではいかないと私も思っていましたし、また絶対合格してその元上司の鼻を明かしてやろうという気持ちが強まりました。それで少しでも準備を積み重ねて数年後にやってくる本格的な準備勉強の成果をより効果的なものにしようということで適当な教材をネットで探す中で合格道場に行きついたんだと思います。

合格道場を選んだ理由は言いましたとおり記憶が薄いのですが、相当なボリュームがあり、コストパフォーマンスが良いと思ったんだと思います。
今、こうして私自身が体験を書いていましたら、当時の合格道場の卒業生の体験記で合格道場を具体的に評価していたのが決め手となったのを思い出しました(笑)

そして入会後、毎年7回も更新を繰り返しましたが継続の場合はたったの五千円程度でしたからなんの迷いもなく更新しておりました。

合格道場をどのように利用されましたか?

本格的な勉強までの7年間は、通勤電車の中だけ日に30~40分、週5日、年間100時間程度の時間で基本書を読んだり、参考図書を読んだりして、一通りそうしたインプットが終わると合格道場の問題を解いて解説を読んでその理解に努めました。わずかな時間ですからせいぜい一日7~8問程度でしたね。

今はなくなってしまいましたが講義も一回30分くらいでしたのでちょうど電車に乗っている時間にぴったりでしたので集中して聴けました(道場注釈:過去に講義動画提供のコースがありましたが現在は終了しています)。こうしたことを7年も繰り返したので、考えてみたら本格的な準備勉強に入る前にすでに合計700時間は勉強していたんだと思います。

たしかに勉強はこんなふうにだらだらやるのではなくて集中してやらないと同じ700時間でも全く効果が違うと思いますが、基礎力の養成と今までの蓄積があるという自信につながりました。
実際に準備勉強では200日で900時間以上勉強したと思いますが、それまで少しずつやってきたものがすべて予習としての功を奏し、一切の焦りもなく余裕をもって勉強に取り組めました。

合格道場が提供するサービスの中で特によかったものはなんですか?

もちろん過去問、練習問題です。量が多いのに解答解説が全ての問題、選択肢について懇切丁寧でした。合格道場の歴史の中で積み重ねてきた貴重なノウハウが詰まっているように感じましたね。
昔あった講義動画も気に入っていました。諸事情でなくなってしまったのかなと思いますが、基本書などを読んでも今ひとつ身にならないことが講義を聴くと頭にすっと入る、そんなことが何度もありました。後輩道場生のためにいつか復活したら良いのになぁと思います。

今後の予定について

当初は行政書士会に登録して資格だけ持っていればよいと思っていましたが、開業することにしました。そしてこれからさらに加速する高齢化社会で貢献していく分野として相続・遺言・成年後見の分野の第一人者を目指したいと思います。

これから受験される人にアドバイスをお願いします

私のように会社を引退してから行政書士を目指そうという方へのアドバイスになります。
昨年の合格率は10%台でしたが、年齢別合格率の60歳以上の合格率はなんと5%台でした。60歳をすぎると記憶力、気力、体力などなど不利な点はいろいろあります。実際、本格的な準備に入った最初の1ヵ月くらいは2時間集中すると頭がなんかこうパンパンになって自分ではないような感覚になりました。
それでも慣れというのでしょうか、人間の適応性は60を過ぎてもかなりなものでそこを乗り越えると5時間でも6時間でも平気になりました。

もちろん、昼食をはさんだり、運動をはさんだりと休憩の取り方を工夫しました。午前中8時~12時の4時間、午後2時~5時の3時間、計7時間の枠の中で最初の1ヵ月は4時間、その次は5時間、そして最後の2ヵ月は6時間と加速していくことができました。
それができた理由の最大のものは17時からは好きな映画を観ながら好きなお酒を飲む時間と決めて、辛い勉強の後に自分の楽しみを確保していたからだと思いますし、7年も前からこつこつやっていた積みかさねの自信があったからだと思います。

合格体験記や受験指導ではやはり短期集中することの重要性が取り上げられていますが、私のように、短期集中決戦を数年先におきながらもそれまでの期間をこつこつ準備に手掛けておく、というのもシニアのかたは参考になさってみてください。短期集中をより効率的に、そして楽に乗り切れますよ。

その他、質問以外でお話いただけることがあれば

そうですね、3つ申し上げます。

一つ目です。
私は本格的準備に入ってから初めての受験で合格しましたが、実は一昨年も高い受験料を払って受験しました。これは本番を翌年に控えての偵察行動でした。受験料がもったいないと思うかもしれませんが、思ったより早く説明が始まるから会場入りをもっと早くしようとか、会場がどのくらい静かで集中できるのか、シニアに特有の生理的課題のトイレ(笑)を3時間我慢できるのか、などなどの知見?を得ることができたので受験料はペイしたと思います。

二つ目です。
普通基礎力が大切だとは良く聞くと思います。私がこの点について意識して実行したことです。まず基本書の該当部分を読みます。そして合格道場の難易度3以下の問題に絞って取り組みます。時間がどんどん経っていくので少々焦りますが、これを3度ほど繰り返して、4巡目からその他の参考書や難易度の高い問題にも取り組みました。

三つ目です。
本格的準備に入る前まで私は商法と会社法は一切手を付けていませんでした。いくつかの通信講座から集めていた資料の中にある合格体験記を改めて読むと思い切って商法・会社法の5問は捨てたという体験もありました。確かにこういう割り切りも必要だと思いました。しかし、たかが5問、されど5問の20点。これを全部捨てるのはリスクがあるし、これをどうしようかと私は悩みました。私の結論はこうです。
1.商法は、商人のところだけは勉強してせめて1問正解を目指す。
2.会社法は捨てる。ただし、正解確率を高めるために4問とも同じ番号を選ぶ(全部2とか4とかに〇をつける意味です)。そして5つの選択肢の何番を4問全部につけるかについて合格道場の10年の過去問で正解肢がどのように分布しているかをじっくり観察して決定しました。

以上の成果ですが、正解を目指した商人は残念にも正解できませんでした。しかし会社法は2問正解でした。

私がここで言いたいことはある科目の準備をあきらめたとしても、何かできることはないか、少しでも工夫してみようということです。でも私の本音を言えば、将来のために商法や会社法もきちんと勉強しておきたかった、勉強に手が回らなかったのは残念でした。

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