南川 亜紀さん(2025年合格)
行政書士を目指した理由は?
行政書士を目指そうと思ったきっかけは、これまで長く福祉関係の仕事に携わってきた経験にあります。
福祉の現場では、それぞれの職種や制度ごとに「ここまでしかできない」という線引きがあり、「本当はもっと支えたい」「その先まで一緒に考えたい」と思っても、できない場面がたくさんありました。上から目線ではなく、同じ目線で寄り添いたいのに、それが叶わない。そんなもどかしさを、ずっと心の中に抱えていました。
「私にできることはないのかな」と考え続けながらも、思うだけで形にできずに過ごしていました。
職場では、誰もが一度は経験するであろう職場の人間関係、とくに上司のさじ加減ひとつで全てが変わってしまう現実にも直面しました。「私が白と言えば白、黒と言えば黒なんだ」と、まるでドラマの台詞のような言葉を実際に投げかけられたこともあります。理不尽さを感じながらも、「仕事をする以上、我慢はつきもの」と自分に言い聞かせ、ストレスを抱え込んでいました。
そんな時、同時期に学んでいた成年後見制度を、いつか自分の仕事として関わりたいと強く思うようになりました。そのタイミングで偶然目に入ったのが、「行政書士、6ヶ月で合格。暗記で十分!」という資格講座の謳い文句でした。
「これならいけるかもしれない」と思ったのが、行政書士を目指す第一歩となりました。
棚田先生の書かれた「紙一枚勉強法」。新しく入った知識を忘れないようにするための工夫を利用していました。
実際、1回目の受験では、勉強期間4か月、勉強時間は約1,000時間を確保しました。しかし結果は、見事に撃沈でした。
当時は「1,000時間勉強すれば合格できる」と思い込んでおり、理解よりも暗記に頼った勉強をしていました。そのため、模試や本試験で出題形式が少し変わっただけで対応できず、実力不足を痛感しました。
2回目、3回目の受験では、新しい職場環境で一から仕事を覚える事や生活の中で十分な勉強時間(トータル200時間がやっと)を確保することが難しく、またしても惨敗。
「やったつもり」になってしまっていたと思います。中でも、中谷塾の中谷先生の有意義な講座を受講していたにもかかわらず、予習や復習もせず、週1回の講座に参加するだけで満足してしまっていたのには、今振り返ると、とてももったいないことをしていたと感じています。
4回目の受験では、一度は諦めかけましたが、「ここまでやってきたんだから、やってみたら」と長女に言われた一言に背中を押されました。3回目の受験が終わってすぐに資格スクエアに申し込み、再び受験に向けて走り出すことを決めました。
合格した瞬間どのように感じましたか?
合格発表は、行政書士試験研究センターのホームページで確認しました。
その日は朝からZoom会議が入っており、正直、もし不合格だった場合にそのまま立ち直れないかもしれないと思い、午後に会議が終わってから落ち着いて見ようと考えて、有給休暇を取っていました。
ところが、午後も急な仕事が入ってしまい、なかなか確認する時間が取れず、気になって仕方がありませんでした。
結局、会議が終わって次の仕事へ移動するまでの約30分の間に、思い切ってホームページを開きました。
最初はなぜか令和6年度の合格発表しか表示されず、慌ててしまいましたが、落ち着いて確認し直しました。
自分の番号を見つけたときは、「間違っていない?本当に?」と、すぐには信じられませんでした。
今回の4回目の受験では、これまでになく合格の可能性があると感じていましたが、それは同時に大きな不安でもありました。記述式については、某予備校の採点サービスを利用し、16点という結果でした。合格まであと10点あれば届くものの、本番でどう評価されるかは分からず、期待と不安が入り混じった複雑な気持ちで、約2か月間を過ごしていました。
そして結果は、記述式が36点。
総得点206点で、合格することができました。
画面を見た瞬間、予想していたようなガッツポーズは出ず、じわっと込み上げるものがあり、涙が出そうになるほど感動しました。
「よく頑張ったね」
そう心から思い、自分で自分の肩をさすってあげました。
今までの努力や、諦めずに続けてきた時間が、すべて報われた瞬間でした。
数ある講座の中で、合格道場を選んだ決め手は何ですか?
私は文字中心の勉強よりも、動画学習の方が頭に入りやすいタイプと思っていたので、これまで1回通信講座を利用していました。(2、3回目は市販のテキスト学習)4回目の受験では、森Tの資格スクエアで動画学習に取り組んでいました。講義自体はとても分かりやすく、内容も頭に入ってきました。
ただ、問題は自分自身「応用ができていない」「アウトプットが足りていない」ことでした。
過去問を何度も繰り返すうちに、覚えてしまい、「できているつもり」になっていたのです。
そんな時、合格道場さんの存在を知り、プライム会員としてスタートしました。
実際に活用してみると、学習の方向性が明確になり、不安も解消されていきました。過去問だけでなく、新しい問題、解説、一問一答など、圧倒的な問題量に惹かれました。
特に「この中から本試験に出ました!」という表記が目に入り、「これを全部やれば、もしかしたら合格できるかもしれない」と、強く感じたのを覚えています。正直なところ、もっと早く知っていればよかったと思っています。
合格道場をどのように利用されましたか?
正社員として働きながら子ども3人を育てており、勉強に使える時間には限りがありました。
それでも「やらない理由」を探すのではなく、「どうすればできるか」だけを考えていました。
通勤時間には六法を持ち歩き、交通機関、仕事の合間は公園で条文を読むことを習慣にしていました。
平日は自宅では、朝は仕事に行く前に2時間、帰宅後は家事を終えてから就寝までの約3時間を勉強時間に充てていました。休みの日は、家事の合間を見て出来る限り勉強していました。
学習方法は、主にタブレットを使って、合格道場さんを利用していました。
問題や解説を読んでいて、「もう少し噛み砕いた説明が欲しい」と感じたときには、AIやGoogle検索を併用し、自分なりに調べて書き足し(合格道場さんのサイトの中でメモ書きできるスペースに)読み返す事で理解を深めていきました。
まとまった時間は取れないので、細切れで勉強した時間を書き込み、視覚化できるようにしていました。
勉強中は、法律という性質上、覚えても覚えても忘れてしまうことが多く、仕事で覚えないこともたくさんあるなか、ごちゃ混ぜになってなかなか頭に入らない時期がありました。
そんなことから上司には、関西でいう「アホ扱い」をされることもあり、「文章理解ができていない」「説明が下手」「小学生のドリルからやり直した方がいい」と、皆の前で直接言われたこともありました。
この年齢で言われるのは正直とてもきつく、笑顔で受け流しながらも、心の中では深く傷ついていました。
でも私はそれをマイナスにせず、『じゃあ本当にやり直したるわ!』と心の中で思い、小学生用のドリルを購入し、文章理解から取り組みました。すべてを行政書士試験につなげ、「これは一般知識の文章理解にもなる」「条文や問題文を正しく読む力になる!」と信じて続けました。
最後に残っていた気持ちは、ただ一つ。
「絶対に合格する!合格して開業する!」
その闘志でした。
合格道場が提供するサービスの中で特によかったものはなんですか?
一問一答と、練習問題の圧倒的な量です。
過去問はどうしても覚えてしまいますが、合格道場さんでは初見の問題が多く、理解しながら解くことができました。
また、問題文の言い回しが実際の試験に近く、模試のような周りくどさが少ない点も良かったです。本試験を意識した文章だったからこそ、自然と試験対応力が身についたのだと思います。
また、使いすぎていたんでいるのではなく、いつでもどこでも持ち歩いていたため汚れてしまっています。
今後の予定について
自分の意思で責任を持って仕事をするために、開業を選びました。
「独占業務」という言葉には昔から強い憧れがあり、これまで必死で努力を重ねてきました。今後は成年後見業務にとどまらず、他士業とも連携しながら、お客様のご支援ができる行政書士を目指しています。
また、開業後は同じ志を持つ皆さんと協力しながら、それぞれの強みを活かしてより幅広い支援体制を作っていきたいと考えています。一人ではできないことも、仲間と力を合わせることでより大きな成果につながると信じています。(現時点でまだ仲間はいませんが、これから様々な出会いを通して知り合いたいと思っています。)
これから受験される人にアドバイスをお願いします
今まさに勉強を頑張っている皆さんへ。
勉強には苦しいことも、悔しいこともありますが、それは自分の成長の証です。私も何度も挫折しそうになりましたが、「ここまでやってきた自分を信じよう」と励まし続けました。どんなに小さな一歩でも、積み重ねることで合格への道につながります。
受験中は、周りと比べて焦ったり、結果に一喜一憂したりすることもあると思います。でも大切なのは、自分が積み上げてきた努力を信じること。諦めずに続ければ、必ず自分の夢は手に入ります。
迷ったときも、苦しいときも、まずは一歩前に進んでください。あなたの頑張りを、心から応援しています。
その他、質問以外でお話いただけることがあれば
当面は今の仕事と兼務になると思いますが、状況を見ながら、いずれは行政書士一本で働きたいと考えています。
今回の合格は、決して一人の力ではありませんでした。
まず何よりも、良い教材に出会えたことに心から感謝しています。資格スクエアの講義で土台を作り、そして直前期に圧倒的に支えていただいたのが合格道場さんでした。何度も繰り返し問題に向き合う中で、悔しさや焦りを感じながらも、自分の弱さや甘さと向き合う時間になりました。合格道場さんの一問一問が、最後まで私を支えてくれました。
そして、私が納得いくまで勉強できる時間をくれた家族の存在は、本当に大きな支えでした。「やりたいようにやればいい」と見守ってくれたことが、どれほど心強かったか分かりません。
また、仕事では先輩がSVを通して、私自身の物事の捉え方や理解の仕方に気づかせてくださいました。その経験があったからこそ、法律の勉強でも「自分はどう考えるのか」と向き合い続けることができました。
正直に言うと、最初は「見返してやりたい」という気持ちもありました。でも、勉強を重ねるうちに、その気持ちは消えていきました。最後に残ったのは、他人ではなく「自分」に負けたくないという思いでした。
努力を積み重ねることそのものが、自分を強くし、人生を支える力になるのだと実感しています。
どんな状況でも、年齢に関係なく、挑戦することはできる。
この経験が、それを教えてくれました。
これから行政書士として歩み始めますが、ここまで支えてくださったすべての方への感謝を忘れず、そして同じ志を持つ仲間と共に、学び続け、支え合いながら進んでいきたいと思います。