合格道場の使用状況
プライム問題集コース
法律系の学歴等
無し
行政書士試験の受験回数
1回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
無し
学習期間 / 学習時間
約3ヶ月 / 約100時間以上~200時間未満
試験の結果
合格
合計 186 ( 五肢択一 / 76 点, 多肢選択 / 24 点, 記述 / 50 点, 一般知識 / 36 点, )
使用教材について
【主要教材】
合格道場 
Youtube「行政書士独学応援」
ブログ「1日5分で学ぶ!行政書士試験」
受験の体験等コメント
《体験記》
私は今年受からなくてもいいやという気持ちで、だらだらとテキストを読んでいた期間が長かった。9月に入ってからようやく今年で受かると覚悟を決め合格道場で過去問演習開始。焦りから丁寧とは言えない学習の仕方でとりこぼしも多かったが、道場掲載の過去問は3周はやったと思う。

10月に入り大原の模試の問題を入手し解いた。
わかったこととして
・一般知識には難問があるが優しい問題も用意されているのでそれほど恐れることはない
・記述式が全く解けない。記述に対策はいらないというのは嘘
当然合格点には届かず、得点は130点くらい(10月後半、親しい人の命が危ない状況になりあまり勉強できなかった)。

11月になって気持ちを立て直し記述式を勉強。一冊問題集を仕上げる時間はなくなっていた。記述はヤマを張らないとお話にならないとはおぼろげに理解できたものの、初学者はその「ヤマ」がどこなのか検討もつかない。ネット検索して出題されそうな部分をリストアップし、写経のように書き写した。

またこの時期に六法を完全に無視して勉強を進めてきたことに気づき(テキストと問題集があれば良いんじゃないのかよ!先に言ってくれ!)購入して一条のあたりをこれまた写経した。全てに目を通すことは出来ず、一般知識にもほぼ手を出さずに本番を迎える。

完全にどうでも良いことだが、前日は一睡もできずナーバスだったのと比べ、本番の試験会場では受験生が多数詰めかけているのを見て「1人じゃなかった」という幸福感が溢れていた。笑いが止まらなかった。ニヤニヤして気持ち悪かったのか、最寄り駅では各種予備校の案内を誰も渡してくれなかったのを覚えている。自分から「ください」と言って案内のパンフレットが入った手提げをもらって軽く眺めた。私は自前のグチャグチャまとめた要点メモを持参していたが、予備校の綺麗なまとまった教材を使っている人が多かったので「いいなぁ」と思った。

肝心の試験ではとんでもなく舞い上がってしまい、ペースがつかめなかった。教室で受ける本番形式の模試を受ければよかったと後悔した。何も考えられず必死に埋めたという感じ。マークミスだけ見直してタイムオーバー。自己採点の結果、とにかく急ごう急ごうとしすぎた結果、前半の法令択一でのミスが多数あったことがわかった。

落ちたとしか思えず問題を見るたびに気分が悪くなってしまい、しばらく勉強が再開できなかった。1月に入ってやっと気分を切り替え勉強を再開した頃に合格がわかった。記述で50点も点がもらえたことに驚いた。

予想に反して、頑張って勉強した跡があれば点をあげよう、という感じの甘い採点、例年通りの採点基準ではこれほど得点出来なかったと思う。幸運にも3問ともが「どこかで見たな」という論点で、思い返せば試験開始直後に記述を確認し「3問ともに見当がつくなんてこんなことは滅多にない、なんとしてもここで合格しなければ」とグアっとテンションが上がっていた。

そして2019年は一般知識が点をとりやすい問題であったことも合格の助けになった。おそらく足切りはないだろうとは思っていたものの、無勉強では一般知識で落ちる可能性もゼロではないと感じていた(高卒なので常識にそれほど自信はなかった)。しかし一般知識、特に平易だった文章理解で運良く得点できた。多岐選択式も非常にわかりやすいものだった。個人的な感触だが知識がなくとも思考力で得点できる問題が多めだったのではないかと思う。

全体的に私は法令に関する理解度が足りていなかった。択一のこの低い得点はお恥ずかしい限り。全ては一般知識と多岐選択の平易さ、記述の採点の予想外の甘さ、この二つに助けられた合格だと感じている。実際に受けてみて、行政書士試験が水ものだといわれている理由が理解できた。幸運の女神が「はい、今年はあなたね」と気まぐれに手を差し出すような…ある意味、残酷さと隣り合わせの試験だと思う。私などは完全に運で合格した組だが、いろいろな人に助けられてきた恩を返したいと思い、そんな自分でもわかったことを書き残しておこうと思った。


《自戒をこめたアドバイスとして》
テキストをダラダラと読むのは時間の無駄、テキストは絶対必要ですがそんなところで合否は決まらない。一刻もはやく過去問演習にとりかかって欲しい。
択一に関しては、10年分の過去問を10周もすればほぼ間違いのない知識になるだろうという実感があった。ネットに落ちている「過去問だけでは受からない」等不安になるような情報は信じなくて良い。過去問の知識を固めておけば落ちるような試験ではない。
記述式に関して、問題集を一冊完璧にするとか合格道場の問題を全てやるに越したことはないが、「予想問題」が非常に有用だと私は感じた。実際、試験対策ブログ、Youtube等にアップされるような予想問題の中から2つが出題。(残りの一つは合格道場の練習問題にあったもの)

独学者はとにかくいっぱい検索して情報を得るべきだと思う。Youtubeで「行政書士」と検索したことでどれほど助けになったか知れない。特に佐藤講師の「行政書士独学応援」チャンネルは絶対にチェックして欲しい。
あとはこれはあまりにも初歩的でアドバイスとも言えないレベルだが、模試は一回は受けた方が良い。本番のような雰囲気を味わっておく。
合格道場についてコメント
合格道場は1番取り組んでよかった教材だ。受験生に寄り添ってくれ、情報の量も質も申し分ない。欠点はコンパクトさに欠けること、出そうな順にやる、みたいな効率的なことがやりづらいことくらい。
今振り返って書くと自信満々のようにも見えるが、当時は自分が正しい方向に努力しているという実感がまったくつかめず、苦しい思いをした。先生も勉強仲間もおらず、つらかった。「こんなことをやって意味があるのか?」とも思った。これを読んでくださってる方にも不安なことがいっぱいあると思う。合格道場の問題をひたすらやって合格した人間がここに1人いるので、ぜひ自信をもって挑んでください。心から応援します。