法律系の学歴の有無等
無し
行政書士試験の受験回数
2回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
社労士
学習期間 / 学習時間
約12ヶ月 / 約900時間以上~1000時間未満
試験の結果
合格
合計 210 ( 五肢択一 / 108 点, 多肢選択 / 16 点, 記述 / 46 点, 一般知識 / 40 点 )
記述式の内容
問44:
手続きは地方自治法に定められており、A市の規則により科せられる。秩序罰と呼ぶ。
問45:
甲土地のCの抵当権が実行されたとき、AはBに対し契約の解除及び損害賠償請求が主張できる。
問46:
夫婦の所有財産の公平な分配、離婚後の生活保障、有責配偶者のペナルティの3要素が含まれる。
使用教材について
【主要教材】
・2016年版 行政書士集中合格講座VOL1~VOL3(あさ出版)

インプットの基本テキストとして「2016年版 行政書士集中合格講座VOL1~VOL3」を購入し、当該テキストをベースに組み立てている「藤井行政書士予備校の合格INPUT講座」の利用を中心に学習を進めました。この講座は簡易版CDがテキストに付属されている他、フル講座がYouTubeにもアップされておりテキストの購入有無に関わらず誰でも無料で視聴できます。講師は弁護士の藤井慎哉先生が担当されており、クオリティとコストパフォーマンスの両面からもお勧めです。ちなみに私は通勤途上やちょっとした隙間時間を見つけて講座を聞くようにしていました。

・合格道場の過去問・練習問題
・各予備校・各出版社発行の予想模擬試験集(3回分位がセットになっているもの)
・各予備校主催の模擬試験(LEC、TAC、伊藤塾、辰巳)

合格道場の過去問・練習問題をはじめ、各予備校・各出版社発行の予想模擬試験集や各予備校主催の模擬試験を積極的に活用して、とにかくいろいろな問題にあたり、さまざまな出題形式に慣れるように心がけました。8月以降はほぼこの学習法に終始してきたと言って過言ではありません。ちなみに模擬試験は会場までの移動時間がもったいないので自宅受験を中心とし、会場受験は本試験の雰囲気を味わう目的の1回位で留めておく方が懸命だと判断しました。

また実際さまざまな問題にあたる度に、自分として「へーぇー」「そうなんだ―」「そんなんわからんかったわー」と率直に思えた部分をピックアップしてノートに一行メモとして残すようにしました。そのノートを自分の中では「トリビアの泉ノート」と勝手に命名していました(少し古いですかね)
あまり長文にするとインパクトがなく記憶に残りにくいので、若干不正確な表現になってもコンパクトに一行にまとめるようにしました。(まだ基本知識が乏しい早い段階で作成を始めるとピックアップする箇所が膨大になってしまい途中で挫折する危険性もありますので、受験回数等による個人差はあると思いますが、目安として各予備校の模試がスタートする9月頃から始めるのがベストではないかと思います。)

個人的には超直前期(本試験1週間前くらい)にそのノートをあらためて見直すことで知識の再確認や定着に大変役立ちました。
ちなみに恥を忍んで私がノートにまとめた内容の一部を紹介いたしますと
「愛人への不動産贈与は移転登記前であれば、返還請求できる。但し未登記不動産は不可。(民法債権)」
「聴聞の再開を命じるのは行政庁であり、主催者ではない。(行政手続法)」
「国連大学は、日本に本部を置く唯一の国連機関である。(一般知識)」
等です。

ウイークポイントは人によって違うと思いますので、自分としては必要性が乏しいと思われる内容もあまなく載っていて直前期対策として市販されている「直前まとめ集」のようなものを活用するより極めて効果的だと思います。是非ともお勧めです。

【補助教材】
・平成28年度版行政書士受験六法(東京法令出版)
本試験は条文の正確な知識が勝負を決めるところもありますので、問題を解いて知識があやふやなところは極力条文に立ち返り確認するよう心がけました。
試験の感想等コメント
1回目は無謀にも社労士試験が終わった8月下旬から学習を開始し、ほとんど「記念受験状態」の中あえなく玉砕。決して甘い試験ではないことをあらためて深く認識し、試験日の翌日から覚悟を決め本格的な学習に着手しました。

行政書士の本試験問題はいわゆる「憶える」だけでは足らず「理解する」レベルまで確実に求められる試験だと思います。例えば憲法や行政法の判例問題については結論だけ暗記しても、その結論に至る過程・考え方を正確に理解していなければ、正確に正解肢を見つけ出すことはできません。
とにかくインプット中心で記憶さえすれば確実に得点できる社労士試験とは問題の質が大きく異なることに正直当初かなり戸惑いました。(ただし社労士試験は科目毎に足切りが設定されている等の独自の合格基準の厳しさがありますので最終的な試験自体の難易度としては行政書士試験とほぼ同等ではないかと思います)

更に練習問題や模試等を通じ感じたことなのですが、この行政書士試験は自分としては自信を持って典型論点と言われる内容を理解しているつもりでも、ちょっと異なった角度からの問われ方をされただけで、理解しているはずの内容の知識に迷いが生じ、結局に正解に辿りつけないケースも少なくなく、そういう意味では実に奥の深い、厄介な試験であることは間違いありません。しかしながら必要以上に恐れる必要もなく「正しい努力」すれば必ず結果を出せる試験でもあると思います。
勝負は自分にとっての「正しい努力」の方法を早く見つけ出しそれを確実に実行できるか、にかかっていると思います。
前パートでも触れた通り私としては極力数多くの問題にあたりいろいろな出題パターンの問題に慣れることが自分とっての「正しい努力」と信じ実行してきました。

試験勉強はやはり相当な覚悟と根気が必要で、誰でも必ず一度は投げ出したいと思うことあると思います。特に私は完全独学でしたので、出口のない深い霧の中に入り込んだような思いを抱いた時期もあり、正直何度か挫折しそうになりました。しかしあきらめずにがんばり続けることで少しずつ確実に薄明かりが見えてきたような気がします。今年チャレンジされる受験生の方は是非とも最後まであきらめずにがんばり続けて下さい。最後に今回の私の体験が少しでも受験生の皆様にお役に立てれば幸いです。

合格道場についてコメント
独学の私にとって合格道場の合格体験記や掲示版は大変励みになりました。私の低レベルな質問に対していつも多くの仲間から迅速かつ丁寧に答えていただき大変感激いたしました。今回私が合格できたのは合格道場を支えていらっしゃる皆様方のおかけであるとあらためて実感しており、心より感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。