法律系の学歴の有無等
無し
行政書士試験の受験回数
2回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
司法書士試験不合格
学習期間 / 学習時間
約8ヶ月 / 約800時間以上~900時間未満
試験の結果
合格
合計 206 ( 五肢択一 / 112 点, 多肢選択 / 22 点, 記述 / 36 点, 一般知識 / 36 点 )
記述式の内容
問44:
被告はY県であり、裁決固有の違法についてのみ主張が許され、裁決主義と呼ぶ。
問45:
他主占有が法律上の根拠に基づいて自主占有に転換した場合。
(問44と問46で点は確保できると考えて苦し紛れに埋めた)
問46:
Bを相手として、Cの出生を知った時から1年以内に、嫡出否認の訴えを家庭裁判所に提起すべき。
使用教材について
【主要教材】
〇道場つながりのもの
合格道場過去問(受験2年目で教材も購入した後でしたので、過去問+掲示板の無料会員登録)
辰巳法律研究所さんとの提携による無料模試3回(7月+9月、10月)

〇紙メディア(※は前年度に購入していたもの。☆は学習の中でブレイクスルーになったもの。)
・公法
司法書士オートマシステム憲法(Wセミナー)※
行政書士ハイレベルテキスト行政法(TAC)※
試験対策問題集 短答 憲法(伊藤塾)
公務員試験過去問クイックマスター行政法(LEC)☆

・私法
行政書士ハイレベルテキスト民法・商法(TAC)※
試験対策問題集 短答 民法(伊藤塾)※☆
試験対策問題集 短答 商法(伊藤塾)

・記述対策用
合格革命 行英書士2015年度版40字記述式・多肢選択式問題集(Wセミナー)☆
→ウォーミングアップとして収録されていた条文、判例の穴埋めチェックが「条文に戻れば記述は書ける(書けるものしか出ない)」と思い出させてくれて直前の2週間が実りあるものになりました。

〇オンライン(道場以外)
総務相HP
法令データ提供システム
裁判所判例データベース

〇六法
判例六法プロフェッショナル(有斐閣)の公法分冊14年度版※

【補助教材】
補助教材:〇紙メディア
季刊 不動産受験新報(住宅新報社)
会社法(有斐閣アルマ)

〇本人申請の農地売買、所有権移転(後述)時にお世話になったもの
詳細登記六法(きんざい)
契約書作成関連実務書(市販のもの)
地元の役場の農業委員会の窓口
地元の法務局の登記相談窓口

〇他試験
司法書士試験午前の部(司法書士向けの勉強はしなかった)

〇一般知識について
地歴公民は昔から得意教科で、多言語(英語・中国語・ロシア語…etc.)でネットサーフィンをし、選挙権持つようになって投票には必ず行く、程度の社会に関する関心はある…そんな経歴でしたので、対策はゼロでした。
試験の感想等コメント
〇1年目の受験の敗因と2月時点の目標
(敗因)
1. 民法と行政法しかしなかった。(その手の対策本も売ってたし)
2. 会社法は捨てた。憲法はオートマシステムを面白く読んだだけ
3. 模試は利用しなかった。全体的なアウトプット不足

(目標)
1. オーソドックスに条文中心に全範囲の知識の穴を埋める。行政法は虫食い状態を一から埋める。
2. 憲法は行政法と組み合わせてやる。会社法もGWまでには一通りは目を通す。
3. 模試として7月頭の司法書士試験午前の部を受けよう(範囲かぶってるし、予備校的いやらしさがない)

こんな感じで始めました。

基本的には、インプットとアウトプットのオーソドックスな進め方で、地味ですが、
週単位、月単位で到達度を調整する(今日進まなくても週末に、月末に帳尻が合えばいい、と自分を追い込まない)ことを心掛けました。直前になると自然と「追い込まれ」ますので。

〇本気の試験問題としての司法書士試験午前の部を「模試」として受ける(7月初旬)
7月上旬に司法書士試験の記述試験があります。行政書士試験の予備校模試が始まってくるのは、7月中旬。そのシーズンが始まる前に、憲法と民法と会社法と今の勉強続けてどこまで解けるか、というつもりで5月に出願。受かるつもりもないんだけれど、家族はそうは思わなかったらしく(誤解して)、その行き違いが後に面倒なことに。
結果は当然のように足きり。但し、午前の部は25/35程度までは食らいつけていたので、基礎はできかけてる…と少し自信に。手加減のない公機関作成の憲法民法会社法の問題が手に入りました。

〇父「隣の畑を買い取ってお前名義にするから、手続頼むぞ」(7月下旬)
辰巳さん提携の行・民模試が済んだころ、不意に父からそんな話が…。確かに「司法書士は受けた」し、「自分名義」にするだけなら、できなくはないけれど、農地売買だから許可申請しなきゃいけないし、契約書の作成も、登記申請書も作成して…何より売主との「決済」がある…。
ということで、内心不安ながらも、あらゆるもの調べまくり、聞きまくり、こんな感じで登記って進んでいくんだな…と実体験で走り回る期間が8月末まで続く。

行政書士の学習という点ではほとんど手を付けられない状況ながら、結果的に、法律業界へのアレルギーが一気に解消され、面白みと怖さをもって条文やテキストを読むコツが掴めたというか、そういう1ヵ月になりました。受けた模試は8割5分程度で返ってきてその点は安心しました。

〇直前模試の季節(9月、10月)
受けたのは、道場経由で知った辰巳さん提携のもののみでしたが、8割程度で返ってきていました。
ただ、2回あるうちの1回目は何も見ずに…というわけでもなく、どういう出題意図があるのかをテキストで確認しつつ「解説を自分なりに書く」といった取り組み方をしていました。そして、解説冊子と照らし合わせて、答えへの筋道が会っているか、参照した条文は正しかったか?…といった視点でチェック。

〇残り1か月時点で何もできず(10月)
当時の副業(映像コンテンツ制作)の関係で、10月半ば~末は仕事と断れない会合にかかりっきりに。行政書士のことにはまったく触れられないままの徹夜が続きました。但し、集中力を要する作業の連続が一種の「ゾーン」を形成してくれたようで、11月頭に試験勉強に戻れるようになったころには、結果的に、リフレッシュになって新鮮な気持ちで(答もいい感じに忘れて)直前期のメンテナンスができました。

***

結果は、模試とあまり変わらず。記述待ちになってしまったので、直後は多少不安はありましたが、
試験直前に「空いてればご飯食べに行かない?」、試験日に「試験終わったんなら飲みにいこか」、合格発表後に「合格祝いで飲みにいこか」と周囲に気軽に声かけてもらえるような状態を維持できたのが、結果に繋がったような気もします。

■合格道場についてコメント
〇問題数が精神安定剤になった
旧サイトから変わらないのは道場の問題は過去問だけでも1日~1週間で終わる分量ではないということ。その点、先を見ると気が遠くはなるんですが、何周も理解しながら回していると、これだけの問題やったんだから、身についてるはずだ…と、変な不安は解消されていきました。

〇これから11月のハードルを飛び越える道場生の皆様へ

「空き家対策」で実地調査に携わったり、「介護保険」の窓口に座っている同年代の地方公務員の話を聞いたり、「規制でのエンジンの交換大変で腰痛出てきた」というエンジニアの後輩の話を聞いたり…余事をやっているようでいて、試験に(こじつけででも)繋がる体験を、たとえ法学部出身じゃなてくても、誰しもお持ちのはずです。
その強みを生かして、足りないところを本気で補う時間を作って、ぴょんと跳んでください。