法律系の学歴の有無等
無し
行政書士試験の受験回数
3回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
無し
学習期間 / 学習時間
12ヶ月/200時間以上~300時間未満
試験の結果
合格
合計 212 (五肢択一/116点、多肢選択/16点、記述/40点、一般知識/40点)
記述式の内容
問44:
建築確認は工事許可処分の前提をなす処分でありBの訴えの利益は失われ却下判決が下される。
問45:
Aが制限行為能力者でなかったときにおいて本件契約の履行または損害賠償請求ができる。
問46:
侵奪のときから2年以内にDに対して購入代金の50万円を弁償して指輪の返還を請求できる。
使用教材について
【主要教材】
「うかるぞ行政書士」
「オートマチックシリーズ」の憲法・民法Ⅰ~Ⅲ・会社法
「国家試験受験のためのよくわかる行政法」
「行政書士試験必勝テキスト」1と2(太田先生・三木先生 著)
【補助教材】
行政書士受験六法(東京法令)
伊藤真の判例シリーズ 行政法(弘文堂)
行政書士40字記述式(成美堂出版)
試験の感想等コメント
3回目の受験で合格しました。

【平成25年度試験の感想】
受験後は力いっぱいやった後の開放感と、各予備校等の解答速報で合格が見えたので、細かく分析はしていません。過去の試験に比べると「前年度と同じくらいは解けたかな?」と、受験後の帰宅電車内で思っていました。
何より記述式が、当たらずとも遠からずで何か書けた(手も足も出ず、デタラメでもいいから何か書いた、ではなく)事が大きかったです。

【過去の試験に対する勉強】
変則勤務のサラリーマンのため、予備校に通う時間の確保はできないので『とにかく独学で!』と決めて取り掛かりました。

「1年目」
12月くらいに基本書を買い、仕事からの帰宅後や休日の1~2時間を使って読み進めていました。ただダラダラ読むのではなく、「今月は民法を、来月は商法を終わらせる」と、ザックリですが計画を立てていました。とにかく法律系の初学者だったので用語の理解にも苦労し、スッと頭に入ってこない事が何度もありました。また、同時にネットで過去問掲載のサイトを探しまくってはお気に入り登録し、インプットに飽きたらそれらで少しずつアウトプットしていました。
その数ヵ月後くらいに、用語をネット検索していると、ふと試験問題のサイトに入り込みました。その問題量の多さにビックリ!これが道場との出会いでした。当時は無料だったので、もう専らアウトプットは道場で。練習問題を解く際に、ノートに正解・不正解をメモしていました。何周まわしても間違える問題は理解できていない問題であるという事が見える為にです。
1年目の勉強量の全体としては、基本書読破(1周~1周半くらい)・記述式問題集1周・道場問題集3周・模試1回(大手予備校の在宅模試)・一般知識は基本書に載っていることのみ。結果は法令の足切りでした。

「2年目」
基本書のみでの知識では足りないと実感し、科目毎にクローズアップした書籍を揃えてを読むことに。行政法はすんなり理解できていたので、もう一つのキーである民法にはしっかり時間を使いました。一般知識は蓄積が大事と思い、早い時期から少しずつインプット・アウトプットしていきました。その間も道場の練習問題回しは常態的にしていました。
2年目の勉強の全体としては、道場練習問題3周・記述式問題集1周・模試8回(大手予備校の在宅模試1回と「最強の模試」3回・道場模試4回)。結果は156点程度で不合格。

「3年目」
2回目の試験結果を分析すると、十分時間を使ったはずの民法が思うような点数が取れていなかった事が分かりました。それ以外の科目は十分基本ができているので、あとは実践的な練習、つまり模試をとにかく重ねようと決めました。とにかくアウトプット中心でした。この年に道場のテキストが出版されたので買い揃えて、今までの知識の再確認と知らなかった知識の補充をしました。
3年目の勉強の全体としては、道場テキスト2周・道場練習問題は過去に何度も間違えた問題のみ・一般知識で分からないことはネットから随時情報インプット・模試13回(市販模試12回・道場模試Vol.5 1回)。結果は合格でした。

3年目は『とにかく模試をやりまくろう!』と決め、後半半年は詰めに詰めてました(1週間に2回とか)。模試の見直しは4~5時間かけ、解説の中でキーになりそうな言葉をチェックしたりなどしていました。
模試をやっているうちに、問題の裏を変に読むようになり(ひっかけだろうと思っていたが実は素直に解答すれば正解していた、というような)、逆に不正解になる事が続き、直前期にはすごく焦りました。本試験1週間前に取り組んだ模試でそれを意識して解答すると合格点が出たので、『これでよかったんだ』と安堵したのを覚えています。

私が勉強する上で科目毎に注意した点は以下です(これが正解ではないと思いますが・・・)

【憲法】
判例重視。統治機構は条文のみ。思考型の問題が多いので「~説」のようなものはしっかり理解するようにしました。

【行政法】
全体的に私の性に合っていたのか、苦労することはありませんでした。重点的に勉強したのは行政事件訴訟法。特に当事者訴訟は判例の文言で良く出てくるものを覚えるようにしました。

【民法】
苦労しました・・・。一般的なテキストの、一般的な記述では理解できないことが多かったので「オートマチックシリーズ」は非常にありがたかったです。口語体で、分かりやすく例えてくれたりしていたので。

【商法】
会社法中心。商法は条文チェックだけでした。結局最後まで熟知できない科目でした・・・。

【記述式】
記述式問題集をとにかく何度も。フレーズを覚えるくらい繰り返しました(この方法は良くないらしいです^^;)。基本的な「おうむ返し」を意識しました。

【一般知識】
短期間で集中しても点数には結びつかないので、これだけは勉強期間を通してずっと調べてました。とにかく初めての名称が出てきたらウィキペディアや行政官庁のHPで調べ、そこでさらに新しい名称が出てきたらまた調べる、を繰り返してました。問題集や模試で頻繁に出会う名称は、それを解説しているサイトをお気に入り登録し、何度も見ていました。

1日1時間~2時間というカメのように遅い進捗でしたが、無理していっぱい勉強して次の日を休む、では意味がないので、『少しずつでいいから毎日を』を意識しました。


資格取得に向けて勉強されている方々へ
私のように毎日少しずつ、の人もいれば、ガッツリ何時間も、という人もいます。人それぞれなので何が正しいかはないです。要は「どれだけ自分の中に知識が入るのか」ということだと思います。今の勉強方法が合っているのか、という迷いも出てくると思いますが、ブレると逆効果だと思います。一旦ブレだすと、次に迷ったときもまたブレる、結局最初の道を進んでいれば一番良かった、ということもあるのではないでしょうか?
また、何度も不合格を味わうと「自分にはムリなんじゃないか・・・?」とくじけそうになることもあると思います。私は運よく3回目で合格しましたが、勉強を始めるときに「一生かけてでも受け続けて合格するんだ!」と決めていました。なぜなら、努力は必ず報われる、そう信じて疑わなかったからです。

本試験場では自分しか頼れません。
自分が信じてやってきたことを、本番で存分に発揮できるよう、頑張って下さい!!