法律系の学歴の有無等
有り/法学部在学中
行政書士試験の受験回数
1回目
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
無し
学習期間 / 学習時間
6ヶ月/600時間以上~700時間未満
試験の結果
合格
合計 220 (五肢択一/108点、多肢選択/22点、記述/38点、一般知識/52点)
記述式の内容
問44:
A県を被告として損失補償の増額を求める訴訟を提起すべき。この訴訟を実質的当事者訴訟という。(45字)
問45:
Bには弁済をするのに十分な資力があり、かつ、その執行が容易であることを証明すればよい。(43字)
問46:
遺留分請求によって、自己の遺留分が害されている範囲で遺言を失効させることができる。(42字)
使用教材について
【主要教材】
① 有斐閣Sシリーズ 民法全編
② 行政法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ (塩野宏著)
③ タクティクスアドバンス民法・行政法・憲法(商事法務)
④ 地方自治法101問 (学陽書房)
⑤ 行政書士試験! 合格道場
⑥ 個人情報保護法の逐条解説 (宇賀克也著)

【補助教材】
① 行政書士新六法 (週刊住宅新聞社)
② 法律学小辞典 (有斐閣)
③ 新版注釈民法 (有斐閣)  
試験の感想等コメント
 現在、Fランク大学法学部法学科に在籍する4年生です。
行政書士試験の学習を始める前から大学の日々の講義でも法律の基礎を学んでいましたから、合計学習時間は実質1000時間近くになると思います。
 以下、独学の方に少しでも参考になればと思います。

【民法】
 あたりまえかもしれませんが、『有斐閣Sシリーズ』は民法全巻おすすめです。初学者には勿論、法的知識が定着し始めた方が基礎に立ち返るのにも最適だと思います。
 ただこの本、用語説明・判例の数は充実していますが、解説詳細は基本省略されていますので、『民法判例百選(有斐閣)』や『コンメンタールシリーズ』、『新版注釈民法』等で補強が必要かと思います。

【行政法】
 『行政書士新六法』を繰り返し読み、条文と判例法理をある程度暗記しました。 その後、『行政書士試験!合格道場』さんの練習問題を解きました。
 行政法は民法ほど理論構成は要求されず、自分で表などをつくって類似の法律用語を整理することが重要だと、私は思います。

【地方自治法】
 『地方自治法101問』と『行政書士試験!合格道場』さんの練習問題を重点的に解きました。
『地方自治法101問』は地方公務員の昇任試験用の教材です。地方自治法に関しては、その他の地方公務員昇任試験用の教材もそこそこ役に立ちました。

【憲法】
 メインは『行政書士試験!合格道場』さんの練習問題と『タクティクスアドバンス憲法』を解くことでした。 似通った判例をいかに整理できるか、また判例変更に注意を払いました。

【会社法・商法】
 ノータッチ。 当日は勘で5問中1問のみ正解。参考になりません。
 私は、通信も予備校も利用しませんでしたので、かなり遠回りをしてしまったと、反省しています。 勉強の中頃(8月)で右往左往しているときに『行政書士試験!合格道場』さんに出会い、かなり助かりました。
   ある程度知識が定着して、次に何をしたらいいか迷っている人は『行政書士試験!合格道場』さんの練習問題を解き、自分の実力を知るのもいいと思います。
 『行政書士試験!合格道場』さんの練習問題を2回解き、問題文と解答をある程度覚えてしまったので、真新しい問題を解くため『タクティクスアドバンス』も使いました。こちらはマニア向け(ちょっとレベルが高い)だと思うので、主軸は『行政書士試験!合格道場』さんでいいと思います。
 学習の前半(8~9月頃まで)は、とにかく法律用語の整理、判例の理解、条文が言わんとすることを説明できるようにする、後半(9~11月)は定着したと思われる知識が本物か否か、大量に問題を解いて確認する、間違えたら再度整理する、これに尽きると思います。
 すこしでも分からない用語があれば法律辞典で調べる、辞典になければ他の図書、ネットでひたすら調べる、とにかく面倒くさがらず、コツコツ知識を集約することがポイントだと思います。
 あと、専門書や問題集の解説を読んで理解した気にならず、Word等を使って自分の言葉に直してまとめるのも知識の定着に役立つと思います。 
私はこれで、気が付いたらA4プリント800枚に及ぶ自分用の資料が出来あがっていました。この自分用の資料は試験当日まで使いました。
 最後に試験当日について。時間が余った場合には、絶対にマークや記述の見直しを怠らないようにしましょう。 
 見直しをしないと私のように記述で恥ずかしいミスを連発することになります。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。 そして、合格道場さん本当にありがとうございました。