過去問学習の重要性
Q. 行政書士試験では実際、過去問題の学習では対応できない問題がほとんどであるように映りましたが、それでもやはり過去問題の学習は重要といえるのでしょうか?
A.
どの種の試験においても、過去問題の学習や研究というのは重要であり、それは行政書士試験でも例外ではありません。
過去問題の学習だけではなかなか点数に結びつかない事を理由に、過去問題の学習はあまり意味がないと論ずる方もいますが、それは大きな誤りです。
確かに過去問題の文をほとんど変えずにそのまま出題されるというケースは、それほど多くはありませんが、過去問題で問われた趣旨や論点を理解していれば解ける問題というのは、非常に多くあります。
本サイトでは、過去問題のみの学習だけでは合格圏内には届かないという趣旨のことを書いていますが、これは、決して過去問題を軽視してよいということではありません。
あくまでも、過去問題をやった上で、更に知識の上積みしなければいけないということです。
過去問題に限らず問題を解くにあたっては、「正解選択肢だけ理解していた」「偶然」「2周目以降で正解肢を位置的に記憶していた」というときにも正解へたどりつくことはありますが、単に正解しただけで良しとして次へ進めてしまうと浅い学習となり、その結果、既に学習した問題であるにもかかわらず、初めて見る問題に映り、対応できないという事態へ陥ることに繋がります。
学習として問題を解いているのですから、単に正解するだけで満足せずに全ての選択肢の正誤の根拠までつきつめることで、本当の意味でその問題を理解したということになります。
こういった点に留意して学習に取り組めば、過去問題の重要性も見えてくるでしょうし、より意義のある勉強になるでしょう。