こんにちは。
これといった勉強方法は、ないといえばない、あるといえばあります。
ない…という理由は、家族、兄妹が公務員に近い仕事で、幼いころから行政法的なものの考え方を日常会話で見聞きしていたAと、バリバリの民間営業サラリーマンと主婦の家庭で役所に縁なく育ったBとでは、一般論として「行政法は民法に比べてのとっつきづらい」とされていても、勉強始めた後の感じ方は異なるはずです。そういう個人差を無視してこうすればいい、という勉強法はないと思っています。
一方、あるという理由は、例えば、
合格道場利用者の受験体験記
https://www.pro.goukakudojyo.com/pagestatic/w_main.php?pageID=182は、自分なりに分析されましたか?
そもそも合格〈受験〉体験記というものは、
・箸にも棒にもかからなかった人
・楽勝で合格できた人
はほとんど投稿しないものだと個人的には思っています。
受験生活の中でそのサイト〈あるいは予備校〉を相当程度頼りにし、活用しつくして、運も味方につけてボーダーを超えられた方や、その年は残念だった方が、後学のために残してくれるものです。
それをふまえて、
属性、年齢、性別、勉強に使える時間、使える懐具合、都市生活者か地方住みか…などが自分の状況と似通った方を「真似て」みましょう。合格した方でそれらの条件がぴったり合った人がみえれば、大いに参考に、追いかけるつもりで真似る。
大学受験のように現役生と数歳上の浪人生しかいない試験ではありませんから、例えばフルタイムの仕事もちで親の面倒も見なきゃいけない状況にある人が、大学で法学やった経験のあるR25の方の勉強法や時間の使い方をまねようとしても、うまくいかない、なんてことはあります。
そういう「心の師匠」が一人二人見つかってますか?
見つかってれば、参考になる勉強法は「ある」と言えます。
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「焦るべからず、軽んずるべからず」
試験は11月です。今は2月の手前です。試験まで約270日+αあります。
試験が30日後でまだ民法の総則の範囲のインプットが全部終わってない…なら少し焦りましょう。
でも、まだ「全然進まない」と焦る段階ではないはず。
おそらく今年も、関係諸氏のご尽力により、夏ごろには民法と行政法に絞った模試、秋には本番想定の模試のお知らせが来ると思われますが…そんなレールに思いっきり乗っかって、夏までに民法と行政法はおおよそ7割、8割解けるようになればいい、試験全体の帳尻は本番に合えばいい…と割り切ることです。
初学で今の時期に問題がスラスラ解ける…は逆に危険です。実際は奥深いのに甘く見てダレた数か月を送ったくせに「こんな簡単な試験のはずなのにぃ」という誤解した悲しい結果になりかねないので。その点、プラスに考えましょう。
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「薄くてもまずは一冊完璧に」
まずは、お持ちのテキスト1種類を手を広げずにインプットもアウトプットも完璧に仕上げましょう。「仕上げ方法」は、状況に応じて模索必要ですが。
行政書士試験のテキスト、問題集って〈他試験もよほどでない限りそうだけれども〉、それだけでは受からないかもしれないが、テキストにあやふやな箇所、弱点の箇所を残したまま放置すると確実に落ちる内容で構成されてます〈本試験の傾向を踏まえた編集にどうしてもなるので〉。逆の言い方をすれば合格する人は取りこぼさずに得点してくる内容です。そこをおろそかにすると、難しい論点の問題が解けたとしても来年もう一回コースです。
「テキストのちょっと外」をつつく問題や論点が気にはなるでしょうけれど、今は、テキストに載ってない〈テキストの考え方の応用では正解に辿り着けない〉問題は後回し、でも構わないと思います。
一冊完璧にテキストをやりきった後に余力があって、もし追加して問題集やテキスト選ぶ場合には「内容の重複の有無」や「自分が補強すべき分野」が、始めたての何も積み上げてないころより明確に分かるようになってるはずです。〈そうすると、こういった掲示板で質問したくなる内容も、より具体的かつピンポイントになってくるはず。〉
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「かつては受験生」の身ですので、可能な範囲で応援することしかできませんが。